2017年1月23日月曜日

2016年個人的Game of the year



年末、色々あり年末総括記事は書けなかった。
しかし総括記事を年内に書かなくてはいけないと誰が決めたのだろうか。
というわけでこの時期に執筆する事とした。

まず各タイトルの選定基準だが、2016年に発売されたものではなく、
2016年にプレイした物となるので、少し古いタイトルなども混じっている。


  • ベストシューター部門:DOOM

GOTY一本目は現代にリブートした傑作シューター、DOOMだ。
こちらの移動速度が早く、とてもハイテンポな戦闘が楽しめる、
プレイ中はアドレナリンがドバドバと分泌される。


マガジンという概念が存在せず、撃ちまくりのトリガーハッピーで
オートヘルスを排除し、クラシックなヘルスアーマー式のシステムを採用しながらも、
敵に近接キルを決めると回復アイテムをドロップするというシステムが存在するおかげで、
ヘルスアーマー式特有の難易度の高さは緩和され、
ハイテンポな銃撃戦と近接キルの存在により、
バイオレンスな戦闘がド派手に演出される。
ストーリーも良い意味で存在せず、ただ只管敵を撃って引き裂く事に集中出来る。
といっても旧作を遊んでいると感動させられる場面も多々有り、
ファンサービスも欠かせない内容だ。

そしてクラシカルなゲームプレイではあるが、
現代的なアップグレードも用意されている。 
各種シークレットを取得する事により、装備や能力をアップグレードするポイントが貰え、
各武器には二者択一のセカンダリ能力を選択出来る。
セカンダリ能力は戦闘中にいつでもリアルタイムで変更も可能。


地獄の悪魔を更なる地獄に叩き落とす爽快感は唯一無二。
2016年にリリースされたシューターではトップに君臨する完成度と面白さだろう。

  • ベストアクション:Shadow Warrior2

FPSは必然的に横の動きが重視される。
縦の動きは操作がついていかないからだ。
BIOSHOCK infiniteの登場で空中戦にフィーチャーし、
infiniteではレールスライドという方法で空中戦を実現し、
パッドでも操作出来るように落とし込んだ。
しかし後続は中々現れない。何故なら操作がついていかないのだから。
そして2016年、キーボードマウスでしか操作出来ない究極のFPSが誕生した。
そう、Shadow Warrior2だ。

今作では無限に使えるダッシュが存在し、地上を高速移動出来る。
そして、標準でダブルジャンプも備わっており、
更には上記のダッシュは空中でも発動が可能となっている。
そう、ダブルジャンプからのエアダッシュで無限に加速出来る。

ダッシュの存在の時点でかなりテンポの早い戦闘だったのだが、
エアダッシュを使うと超高速戦闘が実現出来る。
さながら「アーマードコアfA」のように。



ダブルジャンプからのエアダッシュでボスも華麗に翻弄し、
エアダッシュ中に銃撃や斬撃を叩き込みながら無双していくゲームプレイは、
はっきりいってこちら側が強すぎてバランス崩壊しているとも言える。
本来ならダッシュに制限があってもおかしくないくらいだ。
だが、このゲームは制限をかけなかったおかげで神がかった高速戦闘を実現している 。
もうそれだけで評価に値するのだ。



空を高速で飛び回りながら戦闘出来るFPSなど、
この先も中々出ないだろう。
GOTY候補ではあったが、単純なミッション構造や、
割りとどうでもいいストーリーに何とも言えないトレハン要素など、
ゲームとしては一流ではない。
上記のDOOMに比べれば一段落ちる完成度だ。
しかしこのゲームは他のゲームではなし得ない空中戦を実現しただけで、
もうそれだけで十分に評価に値するのだ。

  • ベスト哲学部門:Plag and Play

Plag and Playは人生だ。
たった10分にも満たないプレイ時間だが、それ以上のものを感じ取る事が出来る。
Plag and Playはナラティブだ。
人によって受け取り方が変わる。


Plag and Playは愛だ。
求める事と、求められる事の難しさを表現している。
Plag and Playは同性愛だ。
一般的にタブーとしている問題にも深く切り込んでいる。



Plag and Playは哲学だ。
考える事自体に意義があるだろう。
Plag and Playはウロボロスだ。
いくら考えても答えは出ないだろう。
Plag and Playは神ゲーだ。
やはりプレイするべきだろう。

  • ベストノスタルジック:Dark Souls3 

2009年、PS3でDemons Soulsというタイトルが発売された。
殆どプロモーション活動を行わず、それほど売上も振るわないと思われた。
しかし、高難易度で面白いというシンプルな理由から、口コミで徐々に売上本数を伸ばした。
それから月日が経ち、精神的な続編であるDark Soulsが発売された。
元々Demons Soulsの流れを組む新作という事もあり、コミュニティは活性化し、
新規をも巻き込み、大ヒットとなった。
そして時は流れ、2016年。
シリーズ完結編であるDark Souls3が発売された。


その内容はDark Soulsシリーズ全てを内包しており、
過去作から随所に散りばめられたファンサービスは素晴らしい。
しかし何よりも嬉しいのは、Dark Souls3自体がDemons Soulsプレイヤーへのプレゼントなのだ。
Dark Souls1のオマージュですら涙腺が刺激されるのだが、
それよりも古い、Demons Soulsのオマージュがいくつも散見され、
それにはただ只管に涙するしかなかった。

Dark Souls3は、7年間シリーズに付き合ってきたソウルプレイヤーへの
最大にして最高の一生忘れ得ないプレゼントなのだ。

  • ベストマルチプレイヤー:Rainbow Six:Siege

今でこそ少しは対人ゲームを遊ぶが、
そもそも対人に苦手意識を持っており、それは今でも変わらない。
対人特有の緊張感や責任の重さなどが足枷となり、手が伸びない。
のだが、R6Sはその緊張感自体が面白いのだ。



味方との連携が重要で、連携出来なければ簡単に死んでしまう。
息も止まるような緊張感こそが本作のスパイスになっており、
本来ならマイナスに作用するはずの緊張感がプラスに変換される。
たまに無性に遊びたくなる中毒性を持つ独特のタイトルだ。

  • ベストシミュレーター:Hot Dogs, Horseshoes & Hand Grenades


ベストシューターとは似たり寄ったりのタイトルではあるが
こちらは本当の意味でのfirst parson shootingとなる。
端的に言えばバーチャル射的場だ。

銃を撃つにはまず知識が必要となる。
M4ライフルだと、まずマガジンを装填し、
銃後部に存在するレバーをコッキングし、
安全装置を外してからようやく発射出来る。



のだが、まずマガジンが銃に中々入らずカチャカチャしてしまい、
マガジンが入ったと思ったら、弾が出ず、コッキングに気づくも
どこをコッキングすればいいかがわからない。
コッキングに成功しても、何故か撃てずに安全装置の存在を忘れる…
もうそのリアリティある手順がもう面白いのだ。



武器の種類も豊富で、サイトを筆頭とする、
各種カスタマイズパーツも豊富で自由に取り外し可能。
これこそ真のFirst Parson Shooting、真のシミュレーターなのだ。

  • ベストナラティブ:Her Story

本作は推理ゲームなのだが、ゲーム側は答えを用意してくれない。 
提示されない答えを求めて、真相を推理していくのだが、
頭の中でパズルのピースを整理して、大まかな真相がわかりかけた時、
自分の中で一つの疑問とキーワードが浮かび、
そのキーワードで検索をかけた瞬間、それまでの推理が全て崩れ去り、
本当の真相へと繋がったのだが、それが恐ろしかった。
 
何が恐ろしいのか、それはプレイヤーが勝手に推理して、勝手に真相を掴みかけて、
ただ浮かび上がった事実に対して、勝手に推理を崩れて衝撃を受けている。
これは最早叙述トリックの域にあるのだが、ゲーム側にはその意思はなく、
ゲーム側は淡々と事実を提示していっているだけで、何もしていない。
プレイヤーが自ら叙述トリックを仕掛け、それに引っかかった。
これはナラティブでしかありえない手法であり、
ナラティブの魔法を垣間見た瞬間だった。


ビデオゲームとしてカウントしていいのかはわからないが、
これは間違いなく最高のナラティブ作品である。

  • ベストVRゲーム:Rawdata

VR元旦である2016年、3000本近くのVRゲームがリリースされた。
やはりというべきか、ミニゲームクラスのものが多い中、
しっかりとした「ゲーム」をしてる物は殆どない。
だが、このRawdataは「ゲーム」している。

Wave式のディフェンスゲームで、迫り来る敵を倒すのだが
敵にもいくつも種類が存在し、それぞれ攻撃方法、対処方法も変わる。
またプレイアブルキャラもいくつか存在し、全く別の操作を楽しめる。
例えば刀を使うNinjaキャラだと、刀を両手持ちすると攻撃力がアップしたり、
手裏剣を投げたり、刀をブーメランのように投げたり、
ジャンプして着地した衝撃で周囲の敵を一網打尽に出来たりする。




それまでのVRゲームではただ銃を撃つだけ、弓を撃つだけ、剣を振るうだけ、
といったシンプルな内容が多かったのだが、
Rawdataはそこに手を加えて、コンバットが楽しくなる要素を肉付けしていった。
それらの調整が間違いなく「ゲーム」を遊んでいる、という感覚に浸らせてくれる、
リュウジンノケンヲクラエー
2016年が終わった今でも、間違いなくトップに君臨するVRゲームだ。

  • Play of the Game:Overwatch

悩みに悩み、惜しくも大賞を逃したが、
大賞と同じくらいの出来ということで、特別枠として受賞。
カジュアルでとっつきやすく、
それでいて奥深い戦略性も併せ持つ素晴らしいタイトルだ。
またチームデスマッチなどという低俗なルールが採用されず、
メインのモードはオブジェクティブオンリーというのも非常に嬉しいだろう。



FPSではあるが、選択したHeroによっては大幅にゲームプレイが変わり、
それこそ「別ゲー」状態になるのが魅力だろう。
昨今の流行りであるHero制度を取り入れてもいるが、
本作のHeroが一番キャラが立って、尚且つデザインも日本人に親しみやすく感じる。
実際、普段FPSどころかPCゲームを遊ばない周囲の人にも評判は良く、
本作のとっつきやすさを実感した。



ビジュアルやゲームプレイ、あらゆる要素がツボに入った。
開発がBlizzardという事もあり、2017年や2018年…それ以降もサポートが期待出来、
末永くゲームプレイを楽しめる事を考えると、
Game of the Yearというより、まさしく「Play of the Game」に相応しいだろう。

  • Game of the Year:Undertale


Overwatchとこちらを選ぶかで非常に難航した。
しかし、やはりというべきか大賞はこちらだろう。
ゲームの事を考え続けた作者が、ゲームに対する考えを全て一作に詰め込んだ作品だ。



あらゆる意味でゲームでしかなし得ない構造であり、
ゲームの主人公とプレイヤーキャラの思考・行動のズレから来る剥離問題や、
プレイヤーの感情すらもゲームのストーリーテリングの一つに組み込まれている
それは最早戦慄の域にまで達している。
これがゲームでなければ、ゲームとはなんなのだろうか。
10年に1度、出るかの化物タイトルだ。



本作を遊び尽くしたとしても、この旅は一生忘れ得ぬモノとなり、
自分自身の心に刻まれ、毎日のようにあの旅の事を思い出すだろう。


  • 総括
2016年に発売されたタイトル以外も審査には入れていたが、
思っていたよりも2016年に発売されたタイトルが入賞していたのが驚きだ。
やはりビデオゲームは見た目もそうだが、中身もしっかり進化していると感じる。
だからこそ、2017年のビデオゲーム業界の発展にも益々期待が持てる。

またVR元年と言われた2016年だが、思い返してみれば
骨太のVR「ゲーム」もいくつか登場もし始めた。
そういう意味でも2017年は2016年に比べて遥かに期待出来る一年となるだろう。

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