2016年12月5日月曜日

The Brookhaven Experimentレビュー:本物の銃で、本物のゾンビと戦う時代が来た。


散々おすすめされてきた、初期タイトルにして傑作のシューターだ。
いくら紹介しつくされたとしても、面白いのだから紹介せざるを得ない。
アップデートで日本語にも対応し、とっつきやすくなった。

Wave毎に襲ってくるゾンビを倒していき、生き残りを目指すシューターだ。
右手に銃と投擲武器、左手にフラッシュライトとナイフを装備しており、
それぞれをフレキシブルに切り替えながら戦う。

基本的にマップが暗いので、
フラッシュライトで敵を照らしながら戦わないと行けないが、
そのライトもバッテリーが存在し、
こまめに電源を落としながら節電しないといけないのも面白い。
また銃の構え方もしっかりしないと、
狙って当てる」という単純な動作も難しいし、
難しいからこそ、狙って当たった時が楽しいのだ。
このゲームを遊ぶと銃の基本的な構え方が自然と習得出来るのも興味深い。


CQCの構えが自然と身につく

操作方法は直感的でシンプルながらに、上記の通りエイミングが難しい。
誰でも簡単に遊べる上に、操作というよりも
戦闘に手応えを感じるのがゲーマーとしては嬉しいだろう。

ゲームモードはキャンペーンとサバイバルがあり、
キャンペーンモードでは全部で10のレベルを攻略していく事となる。

キャンペーンでは段階的に新しい敵が登場し、
難易度が適切に上昇し、飽きさせない構成になっている。

敵自体も見た目以上に能力が個性的で、
後半ではそれぞれが同時に襲撃してくるのだが、
襲ってくる敵の特性を頭に叩き込んだ上で、
処理する順番を確定していけなくてはいけない。
まず後ろのあいつは手を出さなければ走ってこないので、
 先に遠距離目潰しを使ってくる敵を倒して、
 次に正面に居る小さくて集団で襲ってくる奴を処理して、
 通常のゾンビを倒して、最後に後ろの手を出すと走ってくるゾンビを倒す…!
といった事が必要とされ、
ただゾンビを撃つだけで終わらないゲーム性もある。
敵のバランスが非常に面白く、練られていると思う。


投擲武器も様々存在し、これとの組み合わせで処理順も変わってくる


レベルの中ではアイテムボックスが存在し、
それを銃で撃つ事で新しいアイテムがアンロックされる。
Wave間のカスタマイズタイムでそれらを装備する事が出来、
選んだ銃とアイテムでのビルド要素なども存在する。
また、カスタマイズタイムでは弾薬とバッテリーか、
ヘルスの補充も行う事が出来るが、二者択一なのが悩ましい。



パッシブBuffアイテムや、爆発弾や貫通弾も装備出来る


また洋ゲーには珍しく、ラスボス戦もしっかり用意されており、
クリアした時には一種の達成感も得られる。

そしてサバイバルモードでは、キャンペーンのプログレスとは別に
3つのマップでどれだけ生き残れるかを試す。
Wave終了後に表示される成績によって、SPが取得でき、
そのSPを消費して、新しい銃やアップグレード・弾薬などを購入出来る。


 他にはハンドガンが二丁、マグナムとリボルバーが一丁ずつ使用可能だ

良い点ばかり上げてきたが、残念な点もある。

  •  消える資源管理
サバイバルホラーなので、上記で上げた、
バッテリーや弾薬の資源管理要素だが、
キャンペーンモードでもサバイバルモードでも、
最終的には資源がダダ余りになってしまう。

キャンペーンにおいては、カスタマイズタイムで、
毎回弾薬補充していくと、使用しない武器の弾薬がどんどん溜まる。
しかも頻度が多いので弾薬は余るわ、バッテリーはほぼ無制限のようにも思える。
キャンペーン終盤においてはピストルやSMGは1000発以上所持なんてザラだ。
所持上限は用意しておいては良かったのではないだろうか。
しかしこれは救済処置でもあり、トリガーハッピー向けへのオプションとも考えられる。
が、どの道、資源管理は中盤までしか楽しめない。
  •  一部の強すぎるアップグレード
取得が終盤とは言え、アイアンサイトでのエイミングが必要ではなくなる
レーザーサイトがあまりにも強力すぎる。

また投擲武器のフレアガンは辺り一面を照らし続けてくれるが、
なんと使用したWave中ずっと効果が発揮するので、
辺り一面丸見えで戦う事が可能だ。
ライトで辺りを見回す必要もなく、突然の奇襲に襲われる必要もない。
レーザーサイトと組み合わせれば敵なしだ。
  • 強すぎるナイフ
Wave中に弾薬がなくなってしまった場合は、
ナイフと投擲武器のみで切り抜けなければならない。
その場合の救済処置なのだろうが、ナイフが強すぎる。

中型ゾンビに対して、3、4発ヘッドショットを決めないと死なないのに対し、
ナイフであれば首を一発掻き切るだけで即死。
大型のゾンビに対してもナイフと銃撃を組み合わせれば瞬殺だ。
こちらは接近される事自体がリスクではあるが、強力だ。

3つほど残念な点はあるが、あくまでゲーム的な観点であり、
技術的に未成熟などではないので楽しめるだろう。


シンプルな操作性に奥深い戦闘と、ゲーム性のある駆け引きと、
まさにVRゲームとしてのお手本とも言えるべき傑作。
明らかにヤバイ奴が登場した時の、無理だろこれ…感を味わうだけでも楽しめる。
キャンペーンモードだけでも5~6時間程楽しめるのでボリュームもたっぷり。
また知り合いが家に来た時の接待用としても最適だ。

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