2016年2月26日金曜日

【PS4版】仮面ライダーバトライド・ウォー創生レビュー:現時点で最高クラスのなりきりゲーム


全てのミッションモードクリア、殆どのライダー解放済み

バトライド・ウォー、バトライド・ウォー2共にプレイ済み

バトライド・ウォーは様々な仮面ライダーを操作しながら大量の敵と戦うアクションゲームで
所謂「無双」物と言われているし実際そうだろう
だが仮面ライダーの持つ多彩なフォームチェンジを繰り出しながら戦うのがメインで
このフォームチェンジ戦闘は本家無双では成し得ない楽しさを生んでいる



PS4版は文字通り画面を埋め尽くす程の敵が出現する

これらの無量大数とも言える敵達をバッタバッタとなぎ倒していく爽快感は素晴らしい
状況や音楽に合わせてフォームチェンジも可能
全く違い技や性能、能力を持っており実質別のキャラクターを操作しているといえる



キャラにもよるが、4つのフォームを自由にチェンジ出来、そのフォームそれぞれが技・性能が違う
それだけで既に4人のキャラクターにチェンジしながら遊べる事となる
更には必殺技ゲージを貯める事により、最終フォームに変身する事が出来
その最終も全く違う性能になり、そして最終フォームから究極フォームにも変身出来る
そうすると合計で6つのキャラクターを一つのプレイで楽しめる事になる


カチドキアームズ!いざ、出陣!エイエイオー!

最終フォームには敵攻撃したり・ダメージを食らったり、アイテムを取るとSPゲージが上昇、
SPゲージを50%貯めて超必殺技ボタンを押すと最終フォームに変身
変身と同時に最終フォームのムービーが挿入され超必殺技が発動
変身後はSPゲージが徐々に減っていき、ゼロになるまで最終フォームを操作可能

SPゲージを100%まで貯めた上で最終フォーム変身中にもう一度超必殺技ボタンを押すと
最終フォームよりもより強力な究極フォームに変身可能
相手は死ぬ!


ここからがプレイヤーのステージだ!


アクションゲームなので当然ボスとの戦闘もあるが
ボス戦時には番組というか特撮を意識した撃破カメラモーションが存在する
このゲームのボスは体力を0にしても死なない
ボスのヘルスを0にするとボスの頭上にFINISH!の文字が浮かび上がり
この状態で各必殺技を当てるとボスを倒す事が出来る

その時にその撃破カメラモーションに移るのだが、まずはこれを見て欲しい


仮面ライダー鎧武と仮面ライダー龍玄によるダブルライダーキックが炸裂!


仮面ライダーウィザードのキックが炸裂!

撃破時にはスローモーションになりながらこのようなカメラアングルに変わり
ライダーの背後で大爆発が起きる、とても爽快感がある
この一連のシークエンスこそが番組再現感があり気分が高揚する瞬間だ

ライダー達にはレベル以外にも成長要素が存在し
それはシリーズに登場したキャラのフィギュアとして装備・能力強化が出来る

フィギュアは3つまで装備出来るのである程度ビルドを構築出来る

フィールドに存在するフィギュアボックスを壊したり
サバイバルモードをクリアしていくとフィギュアを収集出来る
収集要素もあるので長く楽しめるだろう

とまあここまでは既存の要素であり、ここからは追加された新システムについて語ろう

パートナーと一緒に戦えるパートナータッグシステム


画面左上に注目

左上にある燃えているゲージがボルテージゲージで
時間経過・パートナーの近くで敵を倒すなどをするとゲージが上昇し
一定値に達するとプレイヤーの能力を強化するBuffが貰える

またゲージを消費してパートナーに攻撃を要請することも可能
前作2にあったアシストシステムと同じような感覚で使える

そしてボルテージゲージが100%に達した時にはダブルライダーキックを発動出来る
コマンドを入力すると周りがスローモーションになったうえ攻撃力が二倍に上昇
一定時間経過か、コマンドを入力するとダブルライダーキックを炸裂させる事が出来る

今回そのダブルライダーキックの様子を10秒ながら動画として撮影したのでこちらを



とまあこんな感じでダブルライダーキックを使える
キャラの組み合わせによっては掛け合いもある

今回でプレイアブルキャラが45人以上にも膨れ上がったのは嬉しいが
代わりにレベル上げの作業量も増えたという事だが
このタッグシステムで出撃したライダーも経験値が入るので育成は簡単で
更にはライダーソウルというリソースを消費すると簡単にレベルアップさせられる


レベルの低いキャラを育てるも楽になる

この動画でも使用しているがこのゲームはPS4で初めてカスタムサウンドトラック機能を実装した
USBメモリにMP3ファイルを突っ込むだけで好きな曲を流す事が出来る


PS4版はアルバムなどでソート出来ずにファイル名でソートされるので事前リネームは必須だ

前述したフォームチェンジや撃破カメラ
更にはカスタムサウンドトラックで主題歌や挿入歌に劇伴曲を流すことにより
なりきり度は高まり他のゲームでは体験出来ない程の楽しさを味わえる
なりきりゲームとしてとても楽しいのだ
番組を見ていた人は間違いなく楽しくプレイ出来る、良ゲーだろう
しかし逆にカスタムサウンドトラックを使わなければ凡ゲーとなってしまう

自前で音源が用意出来ない人はプレミアムサウンド版を買うのが良いだろう



そして今回の目玉であるストーリーモード
仮面ライダーの歴史が消滅し、その起源をめぐるという話なのだが
これがとても酷い
公式のPVでストーリーに関する全てが網羅されていると言っても良い程だ

1や2に存在した幕間のテキストや掛け合いが殆どなく
前述した薄いストーリーモードと悪い意味で歯車があってしまい
とても中身がない状態となっている

各ライダーの誕生を描くストーリーミッションも公式で紹介されている分で全てであり
1や2みたいに導入から描くのではなく、終盤の1シーンだけを切り取って再現したようなものも多く
再現といっても不完全燃焼感が漂い
そのストーリーモードも6時間~8時間程でクリア出来てしまうボリューム

ゲームとして素晴らしいだけにこのストーリー関連の不出来さは残念といえる

しかしその不満を上回る程のなりきりゲーとしての楽しさがこのゲームを支えている
原作を一つも見たことがない所謂無双ファンが楽しめるかは怪しいが
逆に原作を見た事がある人は多少細かい所は気になるだろうが
それでもそれを無視して楽しめる事となるだろう



今作から新規で制作されたキャラ達はとても強く、操作していて楽しい
特にドライブやマッハ、平成サブライダーに昭和ライダーなどはクオリティが高い
ドライブやマッハは劇中登場した殆どのシフトカーやシグナルバイクを使用
タイヤコウカンやシグナルコウカン可能など素晴らしい

知っている原作が多ければ多いほどプレイ時間はどんどん増えていくだろう

(反面最新のゴーストは使いにくく、ゴースト目当てに遊ぶのはおすすめできない)

余談ではあるがPS4はShere機能によりスクリーンショットの撮影やビデオの撮影
またゲーム配信機能やシェアプレイが備わっているが
このゲームではサバイバルモード以外は全てのShere機能が制限されている
サバイバルモードで配信をしても音楽がない無音状態となり楽しさがわからない
この辺りは何とかならなかったのだろうかと不満である
せめてSSやビデオ撮影の許可くらいは欲しかった所だ

そもそも仮面ライダーのゲームは不作が多い中で
これだけの規模でこれだけの良ゲーシリーズが登場しただけでも奇跡といえる
それだけでシリーズファンにはおすすめの出来と言えるだろう

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